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同意しました。1つは5,700万ドル規模の拡張です。これがエキシビションの方、そしてコンベンションの方がダーリングハーバーでの特徴の1つなんですけれども、これはオーストラリアの国際的なコンベンション・エキシビション・ファシリティーとして海外からの訪問者を誘致したいということであります。メルボルン、そしてブリスベーンでは新しいファシリティーが立ち上がっているということで、かなり競争は激しくなっておりますけれども、政府としましても我々の既存の施設の拡張には力を入れているということです。そして、新しいマーケティング・キャンペーンも打ち出しております。そして、それによって我々の希望している適当な訪問者の増加が得られるのではないかというふうに期待しております。
赤塚ありがとうございました。もう1つ、土地の取得に関して関連質問があります。オーソリティーの有する権限及び民間用地取得に関連したものです。「例外的に強力な権限の具体的な内容は何でしょうか。オーストラリアにおける他の事例に比べて教えてください」。
2番目は「オーソリティーに無償帰属した用地の以前の所有者は、例えばどういう人たちなのでしょうか。用地を無償で帰属させることができた理由はどういうことで、また土地利用が帰属前と帰属後でどういうふうに変わっていったのでしょうか」。
タルティー土地の区画でまとまりを持っているところがありまして、それがダーリングハーバー・オーソリティーに対して84年に帰属させたわけです。ほとんどの土地は既に政府所有でありました。それは海上サービスボードであるとか、あるいは州の鉄道公社であるとか、そういったものが持っていたわけです。その鉄道や高速道路を担当している公社がそういったものを持っていたわけですけれども、そういったところが政府の指示によりまして無償でオーソリティーに対して土地を供与すべしということになったわけです。もちろんダーリングハーバーの開発に関しましては、彼らもコストを負担すべしということになっておりましたので、これはここ特有ということで、オーストラリアのほかの地域ではこういったことは見られておりません。
民間の土地に関しましては、若干ありましたけれども、特定の土地所有者からは強い抵抗もありましたが、その当時の政府はかなり厳しい措置をとりまして、特定の法律を成立させまして、その土地を取得したということであります。それによって政府は個人の土地所有者から土地を取得しまして、そこには補償を払いました。3年ぐらいかかってようやくその土地所有者との問題を解決したわけです。ニューサウスウェールズの州政府としましては、そういった措置はもう二度ととらないということを決めました。
その土地はオーソリティーに帰属させられ、そして借地ということで99年のリース権のもとに預けられております。商業用地であるとかホテルの方の土地は99年リースでありまして、時にはプレミアムの支払いという形でオーソリティーに対して帰属されたものもあれば、あるいはレンタルベースで帰属されたものもあります。ダーリングハーバーに

 

 

 

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